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プレスリリース

代替肉バーガーは健康よりもボリュームが価値 ~明治大学商学部加藤拓巳准教授らが代替肉を対象とした「よだれの戦い」で有効なコンセプトを実証~

2025年12月08日
明治大学

代替肉バーガーは健康よりもボリュームが価値
~明治大学商学部加藤拓巳准教授らが代替肉を対象とした「よだれの戦い」で有効なコンセプトを実証

エシカル消费は、社会や他者への利益を强调する利他的动机より、消费者の个人的な利益を强调する利己的动机の方が大きな影响があります。そのため、食品の场合、环境配虑や动物福祉という利他的动机より、健康という利己的动机の诉求が重视されてきました。温室効果ガス排出量を削减できる代替肉においても、健康面の诉求に偏重しています。しかし、それでは十分な普及が难しい状况です。その原因は、バーガーショップでメニューを选ぶ际の「お腹いっぱい食べたい」という消费者心理を捉えきれていないことが推察されます。そこで本研究は、日本における代替肉市场を対象に、新しいコンセプトを开発?実証しました。低カロリー?低脂肪という代替肉の商品特徴を踏まえて、満腹感に诉えかける商品コンセプトを提案し、それが健康よりも高い魅力があることを示しました。エシカル商品の场合、环境配虑や健康配虑に纽付けがされがちですが、消费者に选ばれるためには「よだれの戦い」から逃げてはなりません。この成果は、日本マーケティング学会の査読论文誌「マーケティングジャーナル」に掲载されました。
 

论文情报

加藤拓巳?松田敦樹?伊熊結以?小泉昌紀.(2025). 利己的動機の新たな商品コンセプトと利他的動機の魅力を高める消費者経験—日本市場での代替肉を対象としたエシカル消費の推進—. マーケティングジャーナル.
顿翱滨:
掲载日:2025年12月6日

本件のポイント

  • ●日々深刻化する环境问题に直面して、公司はエシカル商品の开発に注力しています。特に食品メーカーは、持続可能性に注力している代表的な产业の1つです。消费者もその社会的背景をよく理解しており、自身の购入行动における伦理的妥当性を考虑する姿势を表しています。しかし、环境への関心の高まりは、グリーン市场の経済成长を伴っていません。エシカル消费が普及しない理由の1つは、调査でのエシカル商品に対する态度と现実の购入行动に差异があることです。调査の环境では社会的望ましさバイアス注1によってエシカル商品に肯定的な态度が引き出される一方で、実际に自らの価値を损なう商品を好まないという実态があります。このような社会的望ましさバイアスは、マーケティング领域の実験で得られる结论を変えてしまう深刻な问题です。この状况は、アメリカ、イギリス、ドイツ、タイ、中国など世界共通です。

  • ●調査環境でも社会的望ましさバイアスを抑え、エシカル消費を促進する価値を実証するには、以下2点のアプローチが重要です。1つ目は、ランダム化比較試験(randomized controlled trials、 RCT)を用いることです。ランダムに2グループに割り当て、片方には新しい処置を行い(処置群)、もう片方には従来方法の処置を行います(統制群)。これによって、交絡因子の影響を取り除き、純粋な処置の因果効果を評価することが可能で、RCTは最も信頼性の高い科学的根拠を提供する方法と認識されています。2つ目は、社会的意義ではなく、消費者視点での価値の明確化です。消費者が非倫理的な商品を避けると公言していても、実際にはお金に見合った最大の価値を得たいという欲求に即して行動します。そのためには、エシカル商品であっても、利己的動機に訴えかけ、「よだれ」を引き出す価値設計が重要です。

  • ●代替肉に期待が集まる主な理由は、环境対策です。家畜が消化时にげっぷをすることでメタン(二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影响が大きい温室効果ガス)が放出され、その量は牛1头から1日あたり250~500リットルにも达します。その结果、现在の世界における温室効果ガス総排出量の约5%を家畜などの反芻动物のげっぷが占めている状况です。そこで、代替肉にシフトすることによる温室効果ガス排出量を大幅削减が期待されています。さらに、味と食感が加工肉に似ているため、ハンバーガーの形式での商品开発が活発です。その际の利己的诉求は、低カロリー?低脂肪という代替肉の特徴が利用されています。

  • ●しかし、代替肉バーガーは健康诉求だけでは十分な贩売が难しいと指摘されており、他の侧面からの商品コンセプトが求められています。そもそも、ハンバーガー(かつ、それと同时に饮食する倾向にあるフライドポテトと炭酸饮料)は不健康と认识されており、その価値は満腹感にあります。そして、代替肉の低カロリー?低脂肪という特徴を踏まえると、一般的な肉よりも多くの量を食べられ、満腹感を得やすいと考えらます。これは、腹8分目にして食べる量を抑えるという健康的な食生活の意识と正反対です。つまり、健康の诉求と満腹感は明确に违いがあります。そこで、「代替肉は低カロリー?低脂肪のため、量を多く食べられるという満腹感を诉求する利己的动机の商品コンセプトは魅力を高める」という仮説を导出しました。
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  • ●日本の20-60代の1,000人を対象にオンライン調査環境でRCTを行ないました。図1に示すとおり、統制群(Group1)、利他的動機(Grou2:環境配慮、Grou3:動物福祉)、利己的動機(Group4:健康、Grou5:満腹感)の5グループで構成し、各グループ200人を割り当てました。その結果、図2(左側)に示すとおり、魅力を感じた人の割合は、統制群が22.5%、利他的動機が24.5%、利己的動機が31.5%となり、統制群?利己的動機では有意に魅力が高まりました(p値=0.038)。図2(右側)に示すとおり、商品コンセプト別では、満腹感で魅力が最も高くなり(35.0%)、統制群と有意差が検出されたのは満腹感のみでした (p値=0.021)。よって、仮説は支持されました。
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  • ●エシカル消费を促进したい実务家は、基本的には利己的动机を轴としたコンセプトを设计すべきです。代替肉バーガーを対象とする场合、健康という侧面以外に、満腹感という価値があることを念头に入れると有益です。ハンバーガーという食品の性质上、健康よりも満腹感の方が食事の际に重视されます。

図1.&苍产蝉辫;実験に用いた4つのコンセプト

図2.&苍产蝉辫;ランダム化比较试験の结果

用语説明

  • 注1 社会的望ましさバイアス:社会的に望ましいと考えられている选択肢を选ぶという心理的な圧力
お问い合わせ先

取材に関するお问い合わせ

明治大学 経営企画部 広報課
罢贰尝:03-3296-4082
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