
「超人ロック」は1967年、手描きの原稿をそのまま缀じ邮送でメンバーに送る同人誌「肉笔回覧誌」の世界から登场した。発表されたのは后に1000人ものメンバーを拥することになる伝説的同人サークル「作画グループ」である。
当时のマンガ家は一般に、同人誌时代の作品は修业时代のものとして表に出さないことが多いのだが、圣の场合「超人ロック」があまりに评判を呼んだこともあり、その作品リストに同人誌时代の作品名があたりまえのように并ぶ。
1971年に商业誌デビューした圣が仕事に忙杀され、自然に「超人ロック」から离れかけていたころ、「圣悠纪を弾圧して超人ロックを守ろう会」が突如発足、その応援(?)をもとに描かれたのが第4作「コズミック?ゲーム」(74年)である。
「超人ロック」はその后50年描き続けられ、多くのマンガファン、また、厂贵ファンが思い浮かべる大半の作品より长く続く、未曽有の超长期シリーズ连载となった。シリーズ単行本は、各エピソードを収録した最初のものを数えあげるだけでも軽く100册を超える。
ここに展示した「SFファンと そうでない人に」と入った青い紙は、「超人ロック」第1作に添えられた聖の手による表書きである。ロックファンなら一度は目にしたことのある言葉であり、これからロックを知る人にも心に留めてほしい言葉である。
「超人ロック」の第1作の表书きには、翱笔11と入っています。これはラテン语でオーパス11、つまり11作目という意味です。これまでの私の作品リストでは、所属していた同人サークル「作画グループ」(ケース26参照)に発表したものがまず4作并んでいて5作目が「超人ロック」になっていますが、それ以外に6作描いていたということです。3作分は高校时代に友人と作った同人誌(ケース28)に描いたもの。1作分は作画グループ初の女性会员?深沢みどりさんの同人誌に描いたもの。残りの2作は…ちょっと覚えてない。たぶん完成していないものを混ぜていたのじゃないかな(笑)。
赤い表纸の东考社の単行本は、ロックがはじめて印刷出版されたもの。タイトルが镜文字で入ったイラストは、确かその単行本扉用に描いたイラストです。


このイラストが表纸になった『超人ロックの世界 笔补谤迟1』は、1979年に新书馆から発売された『超人ロック』のムックである。笔补谤迟3まで出版されている。当时すでに「ロマンアルバム」のようなアニメムックはあったが、マンガの、それも作家の特集ではなく特定作品タイトルをテーマにしたムックは非常に珍しかった。




探侦ハント&ロックシリーズ(ケース21にて绍介)のひとつ。
「シティ」评议会议长クシノから诱拐事件の解决を依頼されたハントは、苦闘の末に人质の救出に成功する。だが、その诱拐事件は「シティ」の権力抗争を煽るために仕掛けられたものだった。




惑星ジュナンでエスパーばかり200人が死亡するという事件が起こった。连邦Σセクションからの依頼を受けたロックは调査に向かい、事件の阴に「反エスパー同盟」による阴谋が隠されていることを知る。
ケースに展示した手前の3ページはタイトルページを挟んだ前后ページ。まず会话から始まり、タイトルページ、発表サークル名、作者名、と映画テロップのように登场するのが印象的。后ろのヤマトが「ヤマト」「ただのヤマトだ」と名乗りを上げるシーンは、のちにロックが名乗りを上げるシーンに引き継がれていく。
この作品は肉笔回覧誌には掲载されていないと思います。描いて送ったらそのまま単行本(东考社版)になった。
テレパシーでの会话など、精神世界の描写に関しては僕の独创ではなく、当时すでに他のマンガ家さんがやっていた手法を取り入れたもので、石?森先生なんかはすでにこういう描写を使った作品があったと思います。
この作品から「第叁波动」という言叶が出てきますが、基本的には「プシ阴线」と同じものです。「プシ阴线」のままだと「分かりにくいかな」と思ったので、第一(波动)が普通の电磁波で、第二(波动)がエスパー波(超能力)で、电波でも超能力でもない第叁の波动ということです。ネーミング自体の元ネタは『レンズマン』(贰?贰?スミス)なんですが、この辺りの设定は最近作の『风の抱拥』でも同じものとして出しています。
リメイクでのヤマトをナガトのクローンにしたのは、「オメガ」を描いたときに「ジュナンの子」を见返していてこの作品でのヤマトを「(见た目が)ナガトに似てるな」と思ったのがキッカケです。「亲戚かな?」みたいな(笑)

手前の原画は、「ジュナンの子」よりロックの意识が朦朧となっているシーンなど。点描や円が繰り返す効果、白抜きの効果など、当时は当たり前だがすべて手描きである。そこに、効果的にトーンが配されている。
后ろは、同ラストシーン近くの原画である。その左のパネルは本作をリメイクした「久远の瞳」(ケース22)のラストシーン。ふたりが并ぶよく似たシーンがみられる。大幅に描き换えられたこのリメイクにおいて、このように似ているシーンは珍しい。

もともとは1971年に刊行された東考社版『超人ロック』(SAKUGA GROUPシリーズ/「ジュナンの子」掲載)に描き下ろされた超能力とロックの世界観を解説するための短編(ロックは登場しない)。1978年刊行の『GROUP』創刊号でロックが登場するかたちにリメイクされた。ストーリー的には、どちらも海賊「エネセス」のもとに潜入させられたエスパー諜報部員の悲劇を描いている。
この作品はもともと「ジュナンの子」を単行本として出す际に、発行元の东考社の桜井社长に「超能力を説明するマンガを描いてくれ」と頼まれて描きはじめたものです。ただ「超能力を説明するマンガ」というのはそのまま描いてもおもしろくないんですよ(笑)。それで「超能力の説明も入っているお话」としてこの作品を描きました。この最初の「エネセスの仮面」はロックが登场しないんですが、『骋鲍搁翱鲍笔』第1号でロックが登场するかたちに描きなおしています。

1977年「超人ロック」は、创刊まもない『月刊翱鲍罢』(みのり书房/12月号)で、一度も商业誌に発表されたことの无い状态で特集を组まれ大きな反响を呼んだ。『月刊翱鲍罢』は、のちにアニメのファンカルチャー誌として独自のスタンスをとることになるが、「宇宙戦舰ヤマト」特集やこの「超人ロック」特集の成功がその路线を决定づけたといえるだろう。
この特集の反響から『月刊OUT増刊 ランデヴー』にて「超人ロック」初の商業誌掲載作「新世界戦隊」の連載が開始され、「ジュナンの子」「コズミック?ゲーム」が収録された2冊の新書判単行本(東考社版)が復刊。1978年、シリーズ1?2作のカラーページつきB6判単行本が、「超人ロック復刻会」(のちのSG企画)を発行元として発売された。
また以前出た「超人ロック」文库版同人誌の海贼版がでまわったりもした。これらを作画グループ代表のばばよしあきは、「翱鲍罢超人ロック騒动记」と呼び记している。

「アウター?プラネット」で描かれた事件によって、银河连邦とのつながりを断ったエスパーの惑星ラフノール。エスパーの少年ラグとともに旅するロックは、かつてラフノールの支配を目论んだ男の影を「幽霊海贼船」に感じ、その幻の星を再访する。
今もよく超人ロックの世界で使われる超能力「ラフノールの镜」が、この话から登场する。
「星と少年」で「エネセス」の残党、「スター?ゲイザー」で今度は「ラフノール」が出てくるのは、最初からそういう设定の物语として描いていたわけじゃないんです。物语の流れで「この话はアレの后日谈になるのかな」といったことを描きながら决めていく。描きたいことや作者の主张が最初から决まっているわけではないんですね。登场人物を设定して、舞台に置いたら、あとはその人物に好きに动き回らせる、みたいなやり方をしているので。
この作品ではじめて「ラフノールの镜」が登场するんですが、これがこんなに长持ちするアイディアだとは正直思っていませんでした。技术的なものではなく、超能力といってもちょっと特殊なもの、さらに「ラフノール」なのでレトロなもの、ということでいろいろ考えた末「镜」にしたんです。

机械装置を使用することであらゆる人间が贰厂笔能力を使用することができる技术、人工エスパー。その危険性を恐れた连邦军は、ロックに开発者のテオドラキス博士の捕缚を依頼する。4日间の期日がくれば惑星自体の破壊も辞さないと连邦は恫喝する。人工エスパーが急増しているという惑星オプタに潜入したロックは、自身の超能力が変调をきたしていることを自覚する。
鉱山労働者として働いていたロックは、秘密结社「インナークロス」のナガトというエスパーから接触を受ける。结社の首领ライガー教授から、现在の银河系人类文明が饱和状态にあり、このままでは灭亡に向かうと説かれ、半信半疑で彼らの活动に参加するロック。やがて彼の想像を超えた教授の真意を知る。
ある公司の不正を调査していた女性记者クミは、乗り込んだ旅客宇宙船「ペネロープⅡ」でリサという记忆丧失の女と知り合う。公司が差し向けた杀し屋に袭われたクミはリサに救われるが、ペネロープⅡは彼女たちと杀し屋の思惑を超えたインナークロスのテロの胁威にさらされていた。
この时期の作品は、帝国が生まれる前、连邦が崩壊していく混乱期ということで、いろんなことがポコポコ起きていく、そのことを表现するのに短编でいくつか描いといたほうがいいかなという感じで発想したものです。まあ、そのために多少话があちこち飞んだりするけれど。
ライガー教授はハリ?セルダン(アイザック?アシモフ『银河帝国の兴亡』の主人公)的な「未来を见通す能力」を持っているという设定ですね。で、地球人类を救おうとするところまでは同じなんですが、ライガーは、そこから先のやり方がかなり急进的というか、メチャクチャで。こういう自分が読んできたSFや観てきた映画の影响というのは、じつは描いているときはあまり考えていないことが多いです。
连邦が崩壊するのは、要は银河帝国を出したかったからなんです。やっぱり「银河帝国」という响きはいいですよね(笑)。

ライガー教授が解き放ったジオイド弾によって、银河连邦は崩壊しつつあった。银河系の各星域では星间戦争が次々と勃発し、人类社会はのちに「汎银河戦争」と呼ばれる混沌の时代に入っていく。そんななかでラフノールの崩壊を生き延びたラグとレマ、无力感から辺境の农业惑星に隠栖していたナガト、そしてロックは、それぞれ意外な「遗产」と出会い、戦争终结のために动いていく。
ナガトはロックの敵役というか相手役的な人物で、それまでにいなかったタイプのキャラクターを、ということでああいうキャラクターにしたんです。帝国を出すことは決めていたんですが、誰を皇帝にするのかは決めないで話を描きはじめたので「ナガトが皇帝になるのかな」というのは「虚空の戦场」の途中で見えてきた。
この话ではロックのクローンが登场しますが、ラグとレマが彼らを発见する前、実际にロックのクローンをつくったのが谁なのかはわからないんです。连邦が崩壊したあとの混乱期なので、とにかく「つくれるものならつくって利用したい」と考えた势力がいた。それ以上はわからない。
この话でもそれまで準レギュラーとして活跃してきた人物が退场しますが、それも最初から决めていたわけではなく、人物に自由にさせていると「このキャラはここまでだな」という感覚が突然くるんですよね。

辺境惑星で领主のひとりエレンハフトの使用人として働いていたロックは、主人を杀害しようとした容疑で警察に逮捕される。事件の阴にエスパーを思いのままに操る装置の存在があるのではないかと疑うエレンハフトは、ロックを逃がし、彼に事件の真相を探るよう依頼する。蛮族の少年リューブとともに捜査を続けるロック。やがて「エスパーコントローラー」をめぐる阴谋は、银河帝国を揺るがす事件に発展してしまう。
この话ではもう银河帝国はできていて、その后継者争いの话です。(帝国成立までの事情は)连邦が崩壊すると各惑星で最初は絶対君主制のようなものが復活するんじゃないかと、それを统合するようなかたちで帝国が成立する、だいたいそういうつもりで描いていました。ただ、そこははっきり説明せずに背景にとどめています。あんまり説明的になるのは好きじゃないですし、政治剧にしすぎても面白くないかなと思って。
「ムーン?ハンター」は「エスパーコントローラー」の発明を轴にした话ですが、この発明をするのは特に天才とはいえない、普通のひとです。现実にはそういうものじゃないかと思うんですよ。必ずしもすごい発明をすごいひとがするわけじゃない。

银河帝国皇帝ナガトの死后、彼の长女トレスは、银河帝国皇帝に即位した弟アルマを必死に支えていた。阴谋涡巻く宫廷のなかで孤军奋闘するトレスは、次弟セテと有力な星间国家マイノック公国の公女との政略结婚をすすめる。いっぽう「ムーン?ハンター」事件以来、エスパーコントローラーを追う帝国军监査官ミズカは、エスパーのテオと知り合い、彼と协力してコントローラーの开発者を押さえる。だが、その开発技术を夺われてしまう。そして、そのことが再度帝室に悲剧をもたらすことになる。
原画は、マイノック公女レティシアとエスパーのテオ(后にセテに変身にて彼女に寄り添うことになる)とのエピソードから2ページ(右、中央)と、ロックの家族観、自分のクローンに対する复雑な気持ちを口にし、ロックが珍しく感情をあらわにするところ(左)。
トレスは、とにかくナガトの叁人の子供のなかでは一番できるひとで、弟ふたりがあまり有能じゃないのもあって、描いてるうちにだんだん物语の中心になっていきました。逆に弟ふたりは再起不能になったままおそらくこのあとも再起していないまま终わる。しかも、のちに帝国を継ぐのはこの话でクーデターを起こした男の子供ですから。
前半は帝国の宫廷が舞台で、后半はテオ/ロックが化けたナガトの二男セテが婿入りしたマイノック公国という帝国内の有力な星间国家が舞台になります。帝国に関してはナガトとマイノックの帝国建国までの物语もあるはずですが、ロックではその辺の事情を説明するより、アクションと会话でエピソードを见せていく作剧になります。説明をしだすとキリがないというのもありますし、説明をやってるとだんだん自分で饱きてくるというのもあるので。

「超人ロック」の命を狙う二人组の杀し屋たち。彼らのひとりは「梦使い」であり、梦の中でロックの过去に干渉し、彼自身に「超人ロック」を杀させることで无敌のエスパーを抹杀しようと企んでいた。执笔顺的には「インフィニット计画」の前だが、ロックの回想として「インフィニット计画」の事件が先行して描かれる。他、「サイバー?ジェノサイド」についても本编で描かれなかった部分が语られるなど、凝った趣向の作品。
「クロノスの罠」は过去の话が再现されている、という设定なので、冒头は「インフィニット计画」、それから「サイバー?ジェノサイド」なんかが出てきます。あれは僕が不条理剧みたいなものが好きで、それをなんとかロックでできないかな、と思って描いたんですよ。むかし『プリズナー狈辞.6』(1969年)というイギリスのドラマを狈贬碍でやってましたけど、あれがけっこう好きだったんで、そういう话を描きたいなと思って。

オーストラリア政府が発見した最強のスキャナー(超能力者)ロック?マクミランは、まだ学校に通う無邪気な少年だった。彼の能力を知った各国の情報部が、ロックの誘拐を企んだため、オーストラリア政府はマクミラン一家を、宇宙開発公団によってガニメデでおこなわれていた外宇宙探査船建造プロジェクト、「インフィニット计画」に出向させる。しかし、この決断が結果的にロックを、「インフィニット计画」をめぐる陰謀に巻き込むことになる。
じつはこの作品は「クロノスの罠」を描いたから、あの作品の冒头のエピソードを膨らませてちゃんと描いてみようと思って描いたものです。だから、「クロノスの罠」で描かれたエピソードが别な意味を持ったものとして再话される、という构成になったのも、この作品を描くときに考えていったものですね。「冬の虹」を発表するまではこれが一番古い时代の作品になります。

辺境の农业惑星オルソポスでは、帝国から送り込まれた総督と有力贵族、帝国からの独立を唱える革命势力が叁つ巴の対立関係にあった。そして、そのそれぞれの势力に「超人ロックを名乗るもの」たちがあらわれて策动する。この奇妙な事态の背后には、帝国の第一大臣、ブリアン?ド?ラージュの政治的な意図があった。
ド?ラージュが初登场する作品ですね。この作品ではそれほど重要な役回りではないんですが、第一大臣として帝国の切り盛りをしているひとですから、この作品を描いたあと「もうちょっと描いてみようかな」と思ってはいました。ただ、その后长编で彼の生い立ちを作品化する(「エピタフ」)ことになるとは思っていませんでしたが。

ロックの相棒として、探侦リュウ?ハントが登场するシリーズ。『少年碍滨狈骋』休刊后、おもにスコラ、ビブロスを版元とする媒体で断続的に発表された。メインの超人ロック世界に対して、パラレルワールドとして扱われているシリーズである。
原画は同シリーズ「ブレイン?シュリンカー」より、冒头2ページのカラーと(右、中央)、ハントとロックのバディ感あふれるモノクロページ(左)。
探侦のリュウ?ハントは、遗伝子工学の権威、ソクラテス?フォン?ノイマン博士の捜索を彼の娘から依頼される。助手のロックとともにノイマンを発见したハントだったが、その失踪の背后には「不死」をめぐる恐るべき秘密があった。
このシリーズは『少年碍滨狈骋』の休刊からしばらく経ってから、别な雑誌(『コミックバーガー』スコラ)での読み切りとして依頼されたものだったので、それまでとは违う话をと思って描いたら、违いすぎて结果的にどこにも入らない话になってしまいました(笑)。物语の展开上、ハントが不死者になってしまったので、「ブレイン?シュリンカー」以降はロックといっしょに延々生きていることになってしまった。そうすると「そのときハントは何をしていたんだ」ということを必ず考えなければならなくなるので、扱いが难しい。一番の问题はロックが孤独じゃなくなっちゃうところなんです。
だから、このシリーズの年表での扱いは永远に保留です。

滨厂颁(独立星间コマンド)のエージェント、ヤマトは惑星ユーノでエスパーばかりが急死した事件の捜査への协力を求め、引退生活を送っていたロックとミラを访ねる。ヤマトとロックはユーノ警察のアスキン警部补とともに事件の谜に迫っていくが、同じころロックを送り出したミラにもかつての部下からある事件の连络が入っていた。第叁作「ジュナンの子」のリメイク。
カラーページにデジタル作画を取り入れはじめた时期の作品。同じページの中でデジタル作画の部分とアナログ作画の部分があり、原画(中央)は前后ページの手描き部分が一枚に収まっているなど兴味深い。
自分で読み返していて「ジュナンの子」でのヤマトの扱いは「かわいそうかな」と思って、この作品ではジュナとヤマトの関係描写を変えています。また、「ジュナンの子」での「细菌兵器」が(现実世界で)割りとポピュラーなものになってしまったので、そのままでは厂贵っぽくない。そこで「细菌」に代わるものとしてこの作品ではそれを「ナノマシン」ということにしてみました。(过去作品のリメイクでは)そういう残すところは残して、描いていて気になったところは思い切り変えちゃう。
初期作品の要素はその后の作品のなかで描いているといえば描いているんですが、こういうストレートなリメイク作品では、オリジナルとあらすじはだいたい同じで、そこに新しいキャラクターを足したり、设定をちょっと変えたり、小道具を出してみたり、そういうことをしています。

「时间库」の情报を饵に罠にかけられたロックは、自分を観察するものがいることに気付く。彼と刺客との戦いを眺めるのは、里痴キューブをつくる映像作家たち。彼らは谜のクライアント「カムジン」の依頼により、「ニルヴァーナ」と呼ばれる痴キューブソフト制作のために働いていた。「ニルヴァーナ」を追いはじめたロックは、里痴キューブビジネスに巻き込まれたらしい兄を探す少女シルフと出会う。
「第叁波动」を操ることのできる唯一のエスパー、ミラの存在とその取扱いは连邦のなかでも注意を要する微妙なものになっていた。ほとんどの乗组员がエスパーで构成された滨厂颁の実験舰ゴダードに航海长として配属されたミラは、そこで船医として勤务するロックと再会する。このゴダードでの航海こそミラとロックの数奇なロマンスの転机となるものだった。
「ニルヴァーナ」
「ニルヴァーナ」のラストは単行本と『ヤングキングアワーズ』(少年画报社)の连载版では违うんですよ。连载のラストがどうにも自分で纳得がいかなかったので、単行本にするときに16ページ全部描き直したんです。もとのバージョンでは过去のキャラクターが登场する回想シーンはなかった。
そうしたら「これができるなら、外伝も描けるだろう」って话になって……お仕事が増えました(笑)。
「风の抱拥」
「风の抱拥」は「ロックでこれまでやらなかったもの」を描いてみよう、と思って描いた作品です。最初は「5巻くらいになるかな」と思って描いていたら、結局7巻という最長のシリーズになりました。人間関係であるとか、恋愛であるとか、「それまでのロック」ではすっ飛ばしてきたものを丁寧に描いてみよう、というのが作品のコンセプトだったのでどうしても長くなってしまった。

ある辺境惑星、过酷な、死と隣り合わせの环境でおこなわれているエアバイクレースに、レーサーとしてエスパーを供给するために、违法な人身売买と人体実験を繰り返すギボンズ研究所。そこに奴隷として売られてきたロックは、研究所とその背后の组织、レースのオーナー、レーサーたち、メカニック、メディアの人间たちなどの様々な思惑が错综するレースに出场することになる。
宇宙船の事故から救命艇で脱出した乗客たちは辺境の惑星に漂着し、なぜかそこに孤立して存在する「ホリーサークル」という街にゲストとして迎え入れられる。生き延びたことに安堵したのも束の间、絶え间ない监视の目と生気のない住人たち、夜になると表を歩き回るゾンビのような怪アンドロイドの存在など、奇怪な街のありさまに不信感を抱き逃亡を図った彼らだが、ひとり、またひとりと姿を消していく。
「嗤う男」
この作品はレースものをやりたいと思って描いたものです。「最近レースもの描いてないな」と思って。あと、この前の作品(「エピタフ」)ではロックが全然出てこなかったので、今度はロックが出ずっぱりの作品を描こうというのもありました。
「ホリーサークル」
「ホラー系の话を描いてみよう」と思って描き始めた作品だったのですが、ホラーのままだと话が先に続かなかった(笑)。だから、后半は「若返り」をメインにした厂贵になっていきます。この作品以前から「若返り」という技术自体は剧中に登场しているんですが、なぜそれが谁でも使えるものになっていないのか、谁もが若返るとどういう问题が起きるのか、という部分を描いてみたかったんです。

扉絵风のものは作画グループにロックの1作目を送る前、一番最初に思い浮かんで描いたロックのイメージイラストです。「超人ロック」はここから始まりました。タイトルは、ロック歌手ドノヴァンの「狂人ロック」からです。
无地のレポート用纸に描かれたロックは、その后のロックらしい颜なので、高校时代のノートに大学时代に描いたのかもしれない。横のは「エネセスの仮面」のエネセスですね。テレパシィとかテレキネシスとか超能力用语も书きだしてますね。自分自身はエスパー用语はヴァン?ヴォクトの『スラン』やハインラインで知りました。

作画グループは1965年ごろ、ばばよしあき、うわだよしのり、関本おさむの3人のマンガ研究会が融合して生まれたようだ。当初の人数は6名。一时は1000人を超すメンバーが所属した伝説的同人サークルである。2016年会长ばばの死去にともない正式に解散した。
圣悠纪は、66年に同サークルに参加し、肉笔回覧誌『厂厂惭』(『ショートストーリーマガジン』)に「心臓」を掲载。「超人ロック」の1作目はやはり肉笔回覧誌『ストーリィ作品集』に掲载された。また『超人ロック』の最初の単行本は、作画グループシリーズ第2弾として东考社から出版。作画グループシリーズは他にも何册も出版されている。厂骋企画として书店流通する会誌『骋搁翱鲍笔』を78年に创刊。会员同士の合作を热心に行い『週刊少年マガジン』に「アキラ?ミオ漂流记」(72年)、『週刊少女コミック』に「ダリウスの风」(77年)、『週刊少年キング』に「1000万人の2人」(78年)を発表した。
现在作画グループの3羽ガラスである、ばば?みなもと太郎?圣が直接会ったのは、68年に行われた「ぐら?こん」関西支部の会合であった。「ぐら?こん」は新人育成を重视していた雑誌『颁翱惭』(虫プロ商事)からはじまった読者交流の场である。
会誌として『骋搁翱鲍笔』『なかま』『ユニオン』なども出していた。他の主な元会员に、あずみ椋、いくたまき、大塚英志、かぶと虫太郎、北原文野、清原なつの、神坂智子、沢田ユキオ、志水圭、中田雅喜、速水翼、产别濒苍别、山本航暉、横山えいじなどがいる。
作画グループには高校2年(1966年)の时、『ボーイズライフ』に载った会员募集がきっかけで入会しました。たまたまはがきが2枚残っていたので、2つの会に送ったのだけど、1つは连络が来なかった。
作画グループからはガリ版刷りのわら半纸で4ページくらいの讲评の载った発行物(『ニュース版』)が来ました。それで何か描かなきゃ、と思って送ったのが「心臓」という作品。『厂厂惭』に载りました。「ロストコロニー」は『グループ』の100号の记念に描きました。

緑のスクラップブックは母亲が僕の描いた细かなカットとかを集めて贴って作ってくれていたものです。セロテープが劣化してもう全部取れてしまっていますが。

『COMICSTRIPS MAGAZINE』は、自分と高校のなかま二人と作った同人誌です。この本で、聖悠紀の名前が初めて使われています。最初はなかまの一人との合作用のペンネームで、苗字は私が古典の授業の時に決め、下の名前はなかまの名前の「良則」を「由紀」と変え「ひじりゆき」と読むことにしました。その後一人で使うようになって「由」の字を「悠」に変え「聖悠紀」表記にしたんです。

圣悠纪の商业誌でのデビューは少女誌であった。マンガは网罗的に読んでいたが少年向けが主で、少女向けは読んでいなかったという。おそらく少女誌デビューの见通しが立ったころに描かれたのであろう、多くのかわいらしい少女マンガの习作が残っている(ケース27参照)。
繊细な巻き毛とシャープなメカ、少女趣味と少年趣味がバランスよく同居しているところが、圣作品のもっとも大きな魅力のひとつである。
商业誌では少女マンガでデビューしました。「この宇宙に爱を」を読んでくださった小学馆の编集者?大西亘さんが声をかけてくださったんです。少女マンガを描くことになってから、模写したりしてずいぶん练习しました。当时练习した少女マンガ家さんは、西谷祥子さん、大和和纪さん、水野英子さん、忠津阳子さんかな。他にもたくさんの方の练习をしましたよ。
(ケースに展示されている)「レディキャット」は最初扉だけ描いて放置していたものを『少女コミック』(小学馆)向けに仕上げた短编です。最初の构想とはかなり违う话になっていますけど。これは女の子の怪盗もので、じつは后年『少年ビッグコミック』(小学馆)で连载した「スイート?ミカ」の原型になっています。

1978年に创刊されたアニメ専门誌『アニメージュ』の创刊号から连载された异世界ファンタジー。谜の転校生によって连れ去られた妹なつみを追って、モンスターが徘徊し、剣と魔法が飞び交う异世界に迷い込んだ高校生、藤代春树は宿命に导かれるように一本の剣と出会う。
(『週刊少年キング』で)ロックの连载开始前に『アニメージュ』(徳间书店)の创刊号から连载をはじめました。当时、徳间书店の『テレビランド』という雑誌に描いていましたので、そちらの编集者から「今度こういう雑誌が创刊されるのでマンガを描いてみないか」といわれたんですね。そのときに「こういう话を描いてくれ」という依頼のされかたではなかったので、当时は日本では珍しかったヒロイックファンタジー仕立ての厂贵を描きました。「现代の世界に暮らす主人公が异世界に召唤される」というプロットの直接的な元ネタはマイケル?ムアコックの「エレコーゼ」シリーズですね。具体的な絵としての异世界描写は、当时アシスタントにフランク?フラゼッタの好きな子がいて画集なんかを见ていたので、その影响が入っているかも。

1974年に罢痴シリーズが放映され、1977年の剧场版公开によってアニメブームを巻き起こした厂贵アニメ。その后剧场版第二作『さらば宇宙戦舰ヤマト』(1978年)をはじめとした続编がつくられ、シリーズ展开されていき、第一作は2013年『宇宙戦舰ヤマト2199』としてリメイクされている。その続编『宇宙戦舰ヤマト2202 爱の戦士たち』が2017年2月より公开中。圣はブーム以前の1974年テレビ放映时に『テレビランド』(徳间书店)でコミカライズを连载している。
これは『テレビランド』のほうで『宇宙戦舰ヤマト』(の版権)がとれたのでマンガを描いてみないか、という依頼で描いたものです。オファーが来る前に、编集者の校条(めんじょう)さんが松本零士先生のところに行って「谁に描いて欲しいですか?」と闻いたら、先生が何人かあげてくださった中に私がいたそうです。校条さんのところで私が描いていたから私に决まったのではないでしょうか。松本先生は「宇宙空间の音を描ける人がいい」ともおっしゃっていたとのことです。

1978年に罢痴放映された厂贵ロボットアニメ。敌となる宇宙人が単なる侵略者ではなく故郷を失った流浪の民である、相手宇宙人との外交交渉の席上で起きた暗杀事件によって戦争状态に陥った、という设定や、主人公とヒロイン(じつは宇宙人侧の指导者の娘)の恋爱をメインに据えた作剧など、70年代のいわゆる「スーパーロボットアニメ」としてはかなりの异色作。圣は『ボルテス痴』に続きアニメのキャラクター原案を担当した他、『てれびくん』(小学馆)でコミカライズ版を执笔している。
东映との仕事は石森プロ系の企画会社から依頼が来たんですが、そこの世话役のようなことをやっていたのが石森ファンクラブの会长さんだったんですね。彼と知り合いだったので、そこから话が来た。
この作品の前の『ボルテス痴』のときから、企画段阶で僕の描いた何かの作品のキャラクターを指して、このキャラクターのような悪役の「美形キャラ」を描けませんか、というリクエストがあったような気がします。

