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国际日本学部

子どもたちの想像力があふれ出すとき—岸ゼミによる游び支援ワークショップの报告

2026年01月19日
明治大学 国际日本学部

  国际日本学部 岸ゼミでは、共に学び、発達するための「場のデザイン」をテーマの一つとして、アートベース?リサーチ(Arts-Based Research:ABR)の実践と研究を行っています。ゼミでは、コミュニケーションのデザイン、メディアのデザイン、場のデザイン、問題解決のデザインに関する理論を学び、専門的な知見を深めています。
 その一环として、足立区の狈笔翱法人アフォールと连携し、「子どもたちの游び支援活动」に取り组んでいます。2025年11月には、岸ゼミの学生が「モコモコどうぶつ」と「光のスコープ」をテーマに、二つのワークショップを実施しました。

 以下に、その実践内容と、本実践に取り组んだ学生たちからの报告を绍介します。

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? 実践1:もこもこ絵の具で相棒を作ろう!
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 シェービングフォームに絵の具を加えることで、ふわふわとした独特の质感の絵が描けるという情报をインターネットで见つけたことをきっかけに始まった企画です。学生同士の试作段阶から、もこもこ絵の具で描く体験は新鲜で、楽しさを感じるものでした。一方で、材料であるシェービングフォームはしぼみやすく扱いが难しいため、当日まで準备や进行に不安も残りました。

 当日は、会场周辺地域の子どもたちが10名ほど参加してくれました。コップに入れたシェービングフォームに絵の具を少量垂らし、割り箸でかき混ぜて「もこもこ絵の具」を作るところから、子どもたちに楽しんでもらいました。
 「ふわふわで、心にいつも寄り添ってくれる、自分だけの相棒を作ろう!」というテーマのもと、子どもたちはモコモコ絵の具に加え、ビーズやスパンコールを使いながら、想像をはるかに超える个性豊かな相棒を次々と生み出してくれました。

 ワークショップの最后には、完成した相棒について共有する时间を设けました。自分が描いた存在を「心の中に住む相棒」として语ることで、子どもたちは作品への思いをより実感している様子でした。

? 実践者の声

3年 今井菜々美
 「相棒をつくろう」という漠然としたテーマにもかかわらず、子どもたちは迷いながらも手を动かし、それぞれの相棒を次々と形にしていきました。その姿から、子どもたちの想像力や创造力の豊かさに心を动かされ、私自身も自然と笑颜で関わることができました。
 一方で难しさを感じたのは、声かけの仕方です。子どもたちが心の中に持っている相棒のイメージを、大人である私の価値観で壊してしまわないようにしながら、さらに想像が広がるような言叶を选ぶことの难しさを実感しました。それでも一人ひとりと向き合いながら関わった结果、ワークショップの最后には全员が笑颜で作品を完成させていました。この経験を通して、子どもの表现を尊重し、寄り添いながら関わることの大切さを学びました。

3年 岩田恵都
 小さな子どもと関わる机会が少なかった私にとって、アフォールで一から企画を作らせていただいた経験は、とても新鲜で贵重なものでした。もこもこ絵の具が短时间の工作として実现可能か、子どもたちに兴味を持ってもらえるかといった点は、当日まで不安が残っていました。しかし、その心配をはるかに超えて、子どもたちが楽しみ、盛り上がってくれたことは忘れられません。
 助言をいただきながら、単に「质感の违う絵の具」を使うだけでなく、「自分の相棒を作ろう」というテーマを设定したことで、学生と子どもたちの间に対话が生まれやすくなり、より良い场になったと感じています。子どもたちの奇想天外な発想力に惊かされると同时に、その自由さやエネルギーから多くの刺激を受けました。

3年 根岸瑚南
 余白があり、答えが一つではないというアートの良さを生かし、子どもたちにとって単なる工作ではなく、何か「新しい価値」を生み出す体験となるような企画にすることは、大変でもあり、同时にとても楽しいプロセスでした。当日、子どもたちが楽しんでくれるか不安もありましたが、もこもこ泡という非日常性と、「自分だけの相棒」というコンセプトによって、子どもたちは兴味津々で取り组んでくれました。
 その姿を见て、アートは年代や性别、国籍を超えた普遍的なものであると感じるとともに、ワークショップではゴールを决めすぎず、その场だからこそ生まれるものを楽しむ姿势の大切さを学びました。

3年 山冈廉
 この企画に参加して印象に残ったのは、こうした活动を通じて、小さな子どもを持つ保护者同士が、送り迎えをきっかけにコミュニティを形成している点でした。参加前には想像していなかった视点であり、とても兴味深く感じました。
 私は企画段阶では、子どもたちがどのように理科的な発见を得られるかを主に考えていましたが、実际の场では、想定していなかった视点や気づきが多く生まれました。体験者とともに発见していくプロセスそのものが、岸ゼミが実践する础叠搁の重要な価値なのだと実感しています。今后は、一つの目的にとどまらず、より多角的な视点からワークショップを捉えていきたいと考えています。





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? 実践2:光のスコープ
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 一つの「思い出」をテーマに、子どもたちは透明なフィルムに、その思い出にまつわるものをいくつか描きました。段ボールやトイレットペーパーの芯など、身近な素材を使ってデジタルカメラの形をしたスコープを制作し、光が通るように组み立てます。
 完成后は、フィルムに光を通して絵を壁に映し出し、「これはどんな思い出でしょう?」というクイズ形式で発表を行いました。ほかの子どもたちは、映し出されたヒントをもとに、何の思い出かを考えながら答えます。

 子どもたちは、自分の思い出から大切な要素を取り出し、言叶にして语ります。また、闻き手となった子どもたちは、その语りに耳を倾け、思い出を共有する场が生まれました。人前で话すことに惯れていない児童も、自分で描いた絵を手がかりに、伝えようとする姿が见られました。
 未就学児から小学6年生まで、幅広い年齢の子どもたち约20名が参加し、低学年?高学年に分けた二部制で実施しました。

? 実践者の声
3年 蛭间洋介
 光のスコープ作りでは、「一番楽しかったこと」をテーマに、関连する絵を叁つ描いて映し出してもらいました。その中で、「こちらが意図したテーマをどう伝えるか」「作业手顺を理解し、兴味を持って参加してもらうにはどうすればよいか」という点に悩みましたが、职员の方々とのミーティングを重ね、クイズ形式で导入することを决めました。
 当日は、子どもたちが积极的に参加してくれ、「発言してほしいけれど时间が足りないかもしれない」と考えていた私にとって、嬉しい悩みも生まれました。また、自分が难しいと想定していたことと、実际に子どもたちができることとの间にズレがあり、惊かされました。こうした気づきは、时间をかけて準备し、実践したからこそ得られたものだと感じています。
3年 太田阳菜
 企画段阶では、当日の创作内容だけでなく、子どもたちとのコミュニケーションの取り方や伝え方についても话し合いを重ねました。限られた时间の中で満足感のある体験にするために、どこまで指示を出し、どこまで游びの余地を残すか、そのバランスの难しさを感じました。
 当日、子どもたちは私たちの想定を超える発想で积极的に手を动かし、それぞれの表现を见せてくれました。発表する子の话を真剣に闻き、想像を巡らせる姿も印象的でした。绵密な计画の重要性と同时に、その场に集まった人たちだからこそ生まれる面白さを大切にし、柔软に対応する「场づくり」を経験できました。
3年 加藤琴子
 本活动全体を通して、とてもあたたかく楽しい时间を过ごすことができました。企画段阶から私たちに任せてくださり、自由に準备を进められたことで、当日まで强い思いを持って运営することができました。
 子どもたちの视点は本当に自由で、大人では思いつかない捉え方に、思わず笑颜になったり惊かされたりする场面が多くありました。一方で、その场限りの出会いだからこそ、短い时间で心を开いてもらうことの难しさも感じました。子ども一人ひとりに寄り添う姿势の大切さを学び、今后のゼミ活动やさまざまな场面で生かしていきたいと考えています。






正解のない游びの时间の中で、学生と子どもたちは、ともに感じ、ともに考える场をつくり出しました。この実践は、岸ゼミが大切にしているアートベース?リサーチの学びを体现するものとなりました。