理工学研究科応用化学専攻博士前期课程1年の野瀬雅人さん(生体関连材料研究室?相泽守教授)が、日本セラミックス协会第35回秋季シンポジウム 特定セッション「先進セラミックバイオマテリアルのフロンティア」にて、特定セッション学生優秀発表賞を受賞しました。
生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、新しいがん治療法として注目されている養子免疫療法(細胞免疫療法)に有用な「免疫系に積極的に働きかけるバイオセラミックス」の研究に取り組んでいます。養子免疫療法とは、患者自身の免疫細胞を体外で培養し、再び体内に戻すことで、患者自身の免疫力を高める療法であり、副作用のリスクが低いという利点から、新たながん治療として期待されています。
また、生体関连材料研究室では、养子免疫疗法における细胞培养の工程において、これまでにCaO-P2O5-SiO2-B2O3 (CPSB) 系セラミックスを培養基材として使用することで、免疫細胞が活性化することを明らかにしてきました。本発表では、CPSB 系セラミックス上で培養した免疫細胞を悪性黒色腫を担持した担がんマウスに投与すると、マウスの腫瘍成長を著しく抑制することを明らかにしました。これらの知見より、CPSB 系セラミックスは養子免疫療法で用いる培養基材として期待できます。
上記の研究成果が認められ、9月14日~9月16日に徳島大学常三島キャンパスで開催されたシンポジウムでの学生優秀発表賞受賞につながりました。セラミックス協会は、セラミックスの産業及び科学?技術の発展を目的として1891年(明治24年)に創立された、セラミックスに関するわが国唯一の総合的な学術?産業共同の団体です。特に、本年度のシンポジウムでは、日本セラミックス协会 令和未来宣言「人をつなぐ、社会をつなぐ,知をつなぐ、環境?資源をつなぐ」を共通思念に、SDGs 達成を指向した医歯工学における材料機能高度制御技術の開拓を目標として掲げて開催されました。
なお、この研究は、科研费(挑戦的研究(萌芽))ならびに明治大学生命机能マテリアル国际インスティテュートの一环として実施されました。また、本研究成果は、本学と东京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子免疫学(永井重徳准教授)との共同研究によるものです。
受賞名 : 特定セッション学生優秀発表賞
学会名:日本セラミックス协会第35回秋季シンポジウム
セッション名 : 先進セラミックスバイオマテリアル研究のフロンティア-SDGs達成を指向した医科工学における材料機能高度制御技術の開拓と未来展望-
発表者:〇野瀬雅人?木造理萌子?永尾優季?新田藍子?鄭 允迪?永井重徳?相澤 守
演 题:养子免疫疗法のためのCaO-P2O5-SiO2-B2O3系セラミックスの作製とその抗肿疡効果の検証