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こころの病気のお话

第10回  続?ペアレント?トレーニングに学ぶ子育ての知恵 困った行動は叱らずに減らす






■ほめ方、叱り方をどうするか 亲にとって悩ましい问题


 「子どもはほめて育てよ」というのは先人の教えですが、これに対し、「ほめてばかりでいいのか」「叱ったらダメなのか」といった疑问や反论がよく闻かれます。
 しかし、ほめることと叱ることは矛盾しません。子どもにはしつけが必要ですから、いけないことや危ないことをしたときには叱ってでもやめさせなければいけません。
 ただ、子どもは大人たちの肯定的なまなざしの中にあってこそ、まっすぐに育つのであって、そういう意味では、ほめられる机会の多い子は幸せでしょう。反対に、しょっちゅう叱られている子どもは、むくれたり、すねたり、ひねくれたりで、今时の言い方をすれば、「自己肯定感の低い子」になってしまうかもしれない。
 今さら言われなくても…という话でしょうが、とはいえ、子どもがいろいろなら亲もいろいろ。ほめたくてもほめ方がよくわからない、いくら言ってもきかないので、ついきつく叱ってしまう、かわいい子どもを叱りたくない、でもこのままでは……と悩む亲御さんも少なくないのでは。
 ペアトレは、子どもの「行动」に注目し、好ましい行动を増やし、好ましくない行动や危ない行动を减らすためのテクニックを学ぶプログラム。基本は、好ましい行动が见られたら「ほめる」、好ましくない行动は叱る代わりに「无视する」。具体的にはどんなことをするのか、このあと顺に见ていきましょう。

■気づきや感谢も「ほめる」につながる効果あり


 亲が子どもに望む好ましい行动とは、いずれは自主性や社会性の获得につながる行动といってもいいでしょう。そのごく初期段阶として、歯磨きが一人でできる、おうちのお手伝いをする、きょうだい仲良くする——なんて目标がある。だから、それができたときに、よくできたね、エライね、いい子だねとほめるわけです。
 よくできたときにほめるのはもちろんですが、できていることに気づいたら一声かけてやるのも大事。「おはよう、あ、歯磨きしてる!エライ、エライ」。また、手伝いをしたときや役に立ったときなどには、感谢の言叶を忘れずに。「ちょっと、そこのお塩とって。うん、ありがとう」
 こうした亲の気づきや感谢の言叶があると、子どもは亲に関心を向けてもらえた、喜んでもらえたと感じますから、そのときの行动は、ほめられたのと同等の価値を与えられたことになります。その积み重ねによって、好ましい行动は定着し増えていくのです。
 
■重要なのはタイミング、具体的な言叶、余计なコメントは加えない……

 ペアトレでは、ほめるときのポイントをいくつか挙げています。
たとえば、タイミングを逃さず即座にほめる、何ができて良かったかを具体的に言叶で伝える、ほめた言叶に批判や余计なコメントを足さない、子どもの性格や年齢にあったほめ方をするなどです。
 ペアトレはアメリカ生まれのせいか、「子どもの近くに寄って、目を见て、表情豊かに明るい声で」なんてアドバイスもある。これが自然にできる人はいいんですが、「そんなのわざとらしくて、ちょっと……」と抵抗を感じる人もいるでしょう。子どもの性格を考えたら、大げさにほめられるのが耻ずかしい子だっているに违いありません。
 コミュニケーション全般にいえることですが、自分に似合わないやり方では伝えたいことも伝わらないし、受け取る方にも抵抗が生まれます。子どもには肯定的注目が大事、という基本を押さえてあれば、あとは无理せず自己流で、という姿势で良いと思います。

■「叱る」より効果的な方法は「无视」


 ほめ方に増して难しいのは効果的な叱り方です。
叱るだけなら简単。でも、好ましくない行动をやめさせる効果的な叱り方というのはあるのでしょうか。
 昭和の时代なら、闻き分けのない子にはゲンコツを食らわすか、晩饭を食わせないか、押し入れに放り込むかすればよかったんでしょうが、いまはどれも狈骋!児童虐待!ですからね。いや、実际のところ、こんなことをしたって、子どもは自尊心が伤つくわ、亲に恨みを持つわで良いことはない。
 ペアトレでは叱り方については教えてくれません。好ましくない行动をやめさせるには、叱る代わりに「无视」を使います。
无视?见て见ぬふり? そんなことでやめさせられるの?と思いますよね。でも、これにはちゃんとした理屈があるのです。
 「强化子(谤别颈苍蹿辞谤肠别谤)」については、すでに説明しましたが、これは人间のある行动の频度を高める刺激のこと。そして、子どもの行动を変える効果的な强化子は、なにより大人の注目である、という话でしたね。
 この注目には、肯定的なものも否定的なものもあって、どちらも子どもの行动を强化する働きがあります。「ほめる」は前者、「叱る」は后者、ほめればほめられた行动が増えるし、叱れば叱られた行动が続いてしまう。
 だから、子どもの好ましくない行动をやめさせるには、否定的な注目を取り去ること、すなわち「无视」が有効な方法である。これが行动分析学の教えるところです。
 ここで「无视」の対象になるのは、あくまで子どもの好ましくない「行动」であって、子ども「本人」ではありません。それに、无视しっぱなしではいけません。その后の子どもの行动にも着目し、良い変化が现れたらすぐにほめる。つまり、これは「无视」、「待つ」、「ほめる」が3点セットになったテクニックなのです。

■「无视作戦」を実行に移す

 実行にあたっては、どの行动を无视するか、ターゲットにする行动をあらかじめ见定めておきます。そして、その行动が出たら、すぐに无视作戦开始!
 まず、视线だけでなく体ごと子どもの方を向かないようにして无関心を装いましょう。子どもはギャアギャア言うでしょうが、ここは感情を颜に出さないこと。感情を抑えるためには、なにか他のことに注意を向けると良いかもしれません。
 子どもは亲に无视されると、かえって困ったことをしたり、「无视すんな!」と怒ったりするでしょう。でも、「无视」によって困った行动が一时的に増えるのは想定内。ここは我慢が肝心です。気持ちを平静に、穏やかにキープしましょう。ため息をついたり、舌打ちしたり、は厳禁!です。
 どうですか?难しそう? 自分であげておいてなんですが、この絵、スーパーマーケットでガムをねだる子の例、これは结构キビシイですよね。「无视」のターゲットにする行动としては上级者向きだったかもしれません。アメリカの事情はよく知りませんが、日本には「世间様の目」というものがありますから、ワンワン泣く子をかたわらに、平然と野菜なんか选んでいられませんよ。
 こういうときは店から引きずり出してかまわないと思いますが、店の外に出てから长々と説教しない、家に帰ったらおやつを食べさせる……など気遣いが必要でしょう。そして、次に挑戦するときは、家の中で実行できそうな行动を选ぶことをお勧めします。